こんにちは!
ボーカリスト、ボイストレーナーのマメチヨです♪
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【 mamechiyo ボーカルスタジオ 】
新百合ヶ丘 恵比寿 下北沢 駅前 ボイストレーニング・ボイトレ / オンライン ボーカル レッスン
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あっという間に11月!!
なんと時間の進みの早いこと。。。
でも、それは充実した日々を送らせて頂いているからだなぁ。。。
と思っています。
ありがたや・・・♪♪
さて、今日は
ここ最近で質問いただいたお悩み、、、にお答えする話!
『どうしたらもっと伝わる歌、伝わる話し方ができるのか』
これって、、、
私的に解釈すると。。。
『どうしたらもっと表現力がアップするか』
もちろん基礎的な技術が必要だし、姿勢も大事だし、健康なマインドも大事だし…
でもね、そういった事の前に!!!
まず、日常生活で試して欲しい事があるんです。
※ここから先を読む前にぜひこちらをご覧ください↓
表現力はどこから来るのか
さて、表現力ってどっからくるんでしょう?
それが分かっていたら苦労しないよ。。。
という声が聞こえてきそうですね 笑
表現力というくらいなので、
力を何かをしてつけていくわけですが、
いい方法は
自分な好きな曲をモノマネ級に細かくコピーしてみる事
なんです。
その中で、あぁ、ここはこう歌ってるんだ!と気付く事があるわけですが・・・・その初手!!
そのコピーをするのに、、、
聞く力が大変重要になってきます。
表現力には欠かせない、聞く力
私は表現力が高いシンガーになる為の最初のステップは、、、
【繊細な違いの分かる耳】だと思っています。
音に対して、
そういう聞き方をしているか、とも言えます。
『ここがポイント!』って聞いてる⁈
例えば、
●●さん素敵だよねー!!ではなく、
●●さんのここ、雰囲気を変えて歌ってて、、、だからこっちの場所の歌い方が引き立って、ぐっとくるんだ!!
というような事です。
その声をどう出しているか、の【分析】まで
できなくても
その声の効果を繊細に体感しながら【観察】が出来ているか。
それって、
すっごく大きな違いなんですよ!!
YouTubeなどでカバーを多く歌っていらっしゃるシンガーソングライターの優里さんも(カバーアルバムも出していらっしゃりますね!)
動画内で、『(素敵な曲だと)曲は知ってるけど、歌うと思って聞いていないから・・・』
と発言されている回があります。
どういう意味か分かりますか?
この感覚、シンガーは良く分かる!!
(よね?お仕事されてるくらいに歌っている方ならピンと来るはず!!)
つまり、素敵だー、って【観察】はしているけど、
どう歌っているかまで【分析】はしてないよ。
って意味なんですね。
お味噌汁に感想を
例えるなら・・・
このお味噌汁!すっごい美味しい!!
だけじゃなくて・・・
このお味噌汁!すっごい美味しい!!
熱々だし、ワカメ好きなんだよね・・・お豆腐と組み合わせがいいなぁ!
わざわざ出汁ひいたのかな?
という感想を日常にもてるか。
お味噌汁なら、大体の工程は想像が出来る物ですが、、、
正確なレシピはわからなくても、観察して、その美味しさに具体的な感想を持つ。
音楽になおすなら、
正確な【分析】はできなくても、【観察】して、その素敵さに【具体的な感想】を持つ。
=これが、【聞く力】です。
聞く力は
観察力の上に成り立つ、感想力ともいえるかも知れません。
とにかく聞く。けど、、、
ってことは!
まずは、感想がでるくらい聞く、という訳なんですが。。。
感想、出ません!
素敵、しか出ません!!
って方もいらっしゃりますよね。。。
それって
お味噌汁、美味しいです!!
でも、どのお味噌汁飲んでも、同じ感想になっちゃいます!
って事です。。。
そういう事、あるある。
ご安心下さい♪
そこで!
まずは自分の体で
声と表現の相関関係を自分の体の実験と観察で確かめてみましょう!
日常の会話で、自分実験
伝わる歌、伝わる話し方をしたいなら、
つまり表現力を高めたいなら、聞く力を高めるという事が必要です。
聞く力とは、繊細に音に対して観察をし、感想が持てる力の事。
そこで、その音の実験を
自分の日常の会話を少し意識して、観察してみましょう!
会話って
会話ってざっくりと3つの要素があります。
- 会話の内容
- イントネーション、音量等の音として耳からのの情報
- 自分の体から出る(相手には目から入る)情報
その中で、①会話の内容を一定にします。
今回は【ありがとう】という一言で一定にしてみましょう。
その上で、②イントネーション、音量等の音として耳からの情報を
変化させて【ありがとう】をいろんなパターンで言ってみてください!
そうすると、③目から入ってくる情報、つまり自分の目・顔や体に変化が自然と出ると思います!
これって、②音としての情報を変えようとしたら、
それに★ピッタリくるシチュエーションを自由に描いて【ありがとう】と言ってみた、という事なんです。
大きな声で【ありがとう】と言った、ならば・・・きっと伝えたい相手は遠くにいて、自分に必死な感じもでる。
小さい声で【ありがとう】と言った、ならば・・・伝えたい相手は近くにいて、もしかしたら自分より小さい存在(赤ちゃんやペットや…)に伝えるイメージになっているかもしれませんね。
繊細に感想を出せる人というのは、①②③の情報を踏まえ
この★ピッタリくるシチュエーションを自由に想像=感想を出していたんです。
この、①②③との相関関係を観察しながら沢山実験してみましょう!
音としての情報の変え方
実際には正しいイントネーション、語尾まできちんと話すなどの日本語としての大事な部分を気を付けながらこんなことに変化をつけてみます。
- 音量の意識
- 声の届く場所(誰かと会話していれば、その相手)
- アクセントの意識(『今日どこ行く?』の今日、にアクセントなのか、どこにアクセントなのかで伝わるニュアンスが変わる)
これを声の条件と呼んでみます。
観察・実験が進むと・・・
自分の体で観察、実験が進むと
声の条件(音量・声の届く場所・アクセントの意識)から、イメージする世界が繊細に描ける様になります。
反対に、イメージする世界が決まっている時に自分の声の条件を出せるようになるんです。
声の条件⇔イメージする世界を繊細に描ける
実験を歌につなげる
【ありがとう】だけでなく、いろんな言葉で練習してみて欲しいなぁ、と思います。
その上で、次には
シチュエーションを先に決めて、声の条件がどうなるか、探してみてください!
そうすると、
シチュエーションが変わると響く場所が変わる事が分かると思います。
歌はそれの応用、これを技術で支えます。
表現力はつくれる
このページにたどり着いてくださった方は
きっと普段楽しむ為に音楽を聞く機会も多い方だと思います。
さらに
- 声優さんになりたい!
- 仕事でもっと伝わる話し方が出来るようになりたい。
- 心にグッとくる歌い方、心を動かす歌い方、感情が伝わる歌い方が出来るようになりたい!
そういった方が見てくださっていると思います。
そういった魅力的な表現は
繊細な感想を持てる様な【聞く力】があってこそ。
腹式呼吸が出来るから、ビブラートが出来るから、素敵なわけじゃないんです。
(勿論出来た方がいいけれど!)
根本の聞く力、育てながら、
音楽的な歌の技術を磨いていきましょうね!!