こんにちは!
ボーカリスト、ボイストレーナーのマメチヨです♪
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【 mamechiyo ボーカルスタジオ 】
町田 恵比寿 駅前 ボイストレーニング・ボイトレ / オンライン ボーカル レッスン
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秋晴れ!!
良い天気ー♪
いかがお過ごしでしょうか?
ただ、だんだん乾燥も気になって参りました…。
喉、肌、お大事に!!
さて、今回はミックスボイスの先へお話しを進めたいと思います。
ミックスボイスの感覚がわかった!出し方がわかった!という方はぜひこの記事をご覧下さい。
また、ボイトレをしても、上手くならない…という方も…もしかしたら、この響きを理解していないかも知れません。
※ここから先を読む前にぜひこちらをご覧ください↓
声は口から出たら終わり、じゃない
前回、ミックスボイスについてお話ししました。
ご覧いただけましたか?
※まだの方はこちらからどうぞ↓
ミックスボイスって言い方は私としては、しっくりこないんだよなぁ…て
ぶつぶつ言いながら 笑笑
説明を致しましたが、
その最後に…
- 換声点付近以外はどう歌うの?
- 鼻腔の共鳴?響き?ってなーに?
という疑問が出ました。
(※換声点ってなに?鼻腔ってなに?という方はぜひ『ミックスボイス大解説』を読んでから読み進めて下さいね♪)
さて、あなたは声の終わりって考えた事ありますか?
声のゴール、声が着地する場所。
会話をして居ればその相手。
独り言なら、自分の心。
では、歌は?
歌は、もちろん、歌う相手に。
なのですが、
より多くの人に表現として伝える為に、
声の終わり、つまりゴールは
自分の顔下から頭上、後頭部に向かって到着点を変化させて歌う事が大事です。
さて、ではその到着点、どう設定するか?
そのお話しから始めますね。
到着点=『響き』そのゴールを変える
曲を歌いながら・・・
声の出ていく場所、ゴールを考えたことがありますか?
ゴール、それは響きの位置の事なのです。
そして、それは(基本的には)音程によって響かせる場所を変えることで
- ダイナミック
- ロマンチック
- 切なく
- 明るく・・・など
変化させることができます。
つまり、響きの場所を変化させることで、
曲全体のイメージも、音程のつながりもよくすることができます。
では、どうやって変えるのでしょうか?
響きの変化 作り方
- 胸×地声・・・胸に手をあてて、振動を感じる息遣いを確認する(あーあ、等…ため息などで確認してみるとわかりやすい)
- 鼻×地声、×裏声・・・(ミックスボイスの記事を参照していただきながら)鼻に集める練習をする。頬骨の位置がとても大事!!
- 頭×裏声・・・後頭部に向かって声を出すようにする。
そしてこの3スポットをイラストの様にグラデーションにつないでいきます。
響きの切り替えポイント、目安
では、どこでどう、
切り替えていくのがいいでしょうか?
音程が一つの目安になります。
非常に個人差があるところなので
このグラデーションをつくるにあたって
切り替えていく音程については、ここでの明記は避けますが・・・
私個人の声の作りとしては
下から真ん中のドまでは胸に・・・私は真ん中ファソ辺りが換声点なので(女性としては低めです。)その付近は鼻、
上のミ以上は頭・・・という感じです。
ですが、曲中にはいったら、その限りにあらず・・・というところです。
つまり、ミックスボイスの音程の位置を超えている高い音も
鼻で響かせることもありますし、低いド以下の音程も軽く胸に響かせずに歌う事もあります。
ミックスボイスの記事でもご紹介した図を参考にしてくださいね♪
踏まえて・・・・
グラデーションをすべての音程で作れると最強です!!
やはり…ミックスボイスって言い方でなく。。。
グラデーション、とか
スライドボイスって言い方で伝えたいなぁ・・・
と思う私でした。
※余談・・・先日劇団四季の『バケモノの子』を観劇したのですが、、、、
このグラデーションのコントロールが完璧で…もちろん作品にも感動!!そして、役者さんの巧な技術にも感動!でした。
響きを運用する
さぁ、ではこのグラデーション、どうやって作るのか???
しつこく申し上げますが・・・(笑)
ミックスボイスに限らず、すべてグラデーションになるのが理想です。
早速やってみましょう!!
サイレンの練習
この練習、サイレンという名前がついています。
緊急車両のあの【ウーウー】【ピーポー】という無段階に音程が変化するものを模しています。
動画内ではご自宅で練習していただきやすい様に、
音量が上がらないお箸を使ったバージョンでご紹介しています。
もちろん!言葉で練習でもOK!!
- ア~イ
- ソ~オ
- リップトリル
- ハミング
・・・など、アレンジしながら練習してみてください!
グラデーションの先
グラデーションをバッチリ獲得!コントロールが自由自在・・・!!
になると・・・
ゾーンをまたいで響くということも大いにあります!!
そして、あえてグラデーションを分断する、ってカッコよさもあるんです。
こちらは、また動画付きで解説したいと思います!
お楽しみに♪
響きの観点で動画を見よう
さぁ、では実際にグラデーションをなるべく分断しない様に歌った物・・・で解説していきます。
あいみょん『裸の心』
お聴き頂いて・・・どこでどの声を使っているかわかりますか?
この歌詞の前は動画にはありませんが、胸×地声で歌っていると思ってください。
=胸から鼻へ(鼻下あたり、上唇)グラデーション途中×地声=
いつかいつかと
言い聞かせ
=鼻×地声=
ながら
=胸から鼻へ(鼻下あたり、上唇)グラデーション途中×地声=
今日まで
沢山愛して
=鼻×地声=
きた
そして
=鼻×裏声=
今も
=鼻×地声=
この恋が実りますように
=鼻×裏声=
少しだけ少しだけ
=鼻×地声=
そう思わせて
=鼻(より少し下)×地声=
今、私
=鼻×地声=
恋をしている
は
=鼻×裏声=
だかの心
=鼻×地声=
か
=鼻×裏声=
かえて
という風になっています。
実際にはここまで細かく意識をしながら歌っているわけではありません。
『この音の時にはしっかり鼻までひきあげておきたい。。。』
『この音はどう混ぜようかな?』
とイメージをしながら
計画はしている、という感じです。
計画通りにいくところもあれば、
やってみて、そうじゃない方がいいな、、、
と変えるところもあります。
響きが感動を作る
響き、それは声のゴール。
自分の声が楽器として鳴る、という事です。
ミックスボイスの先へ…声をどう楽器にするか?
先ずはご自分の大好きなシンガーを良く聞いて、どこの響きを使っているのか…探って見ることをオススメします。
グラデーションの一歩目は、
『先ずは聞く』なのです。
さて、次回は先程少し予告した
この響きの話の発展編!
あえてグラデーションにしない⁉︎を書いてみたいと思います!
追記:記事に致しました!ぜひ続きをご覧ください♪