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ボーカリスト、ボイストレーナーのマメチヨです♪
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歌声の質に大きく影響する『舌の位置』
「歌が上手くなりたい」「高音を楽に出したい」
歌がうまくなりたい人なら誰もが願う事。
そんなあなたは発声練習や腹式呼吸に励んでいるかもしれませんね♪
しかし、多くの方があまり注目しない、歌声の質を左右する最重要ポイントがあります。
それが、「舌の位置」です。
舌は、ご飯を食べる時に活躍する味覚器官としての役割だけではないんです。
実は、喉の奥にある発声の「通り道」を広げたり狭めたりする、非常に重要な役割を担っています。
舌のわずかな位置や力の入り具合の違いが、
あなたの声の響きや音域に大きな影響を与えるのです。
理想的な「舌のホームポジション」とは?
まず、歌うための理想的な舌の位置、
いわゆる「ホームポジション」を覚えましょう。
- 舌は徹底的にリラックス
舌に力が入ると、その付け根(口を開けたときに、見える範囲の舌根)を通じて喉の筋肉まで緊張し、喉が締まってしまいます。
結果、声がこもったり、高音が出にくくなったりします。
舌は、ダランと口の底に広がるようなイメージで力を抜きましょう。 - 舌先は下の前歯の裏に軽く触れる
舌の先端は、上下の前歯の裏側にそっと触れる程度に保ちます。
強く押し付けたり、歯から大きく離したりするのはNGです。 - 舌根(舌の奥)を下げる意識
ここが最も重要です。
舌の奥の付け根(口を開けたときに、見える範囲の舌根)を適切に下げて、喉の奥の空間(咽喉腔)を広く確保することが、
響きのある声の秘訣です。
イメージとしては、「あくびをする直前」の、喉が縦に大きく開かれた状態が理想です。
このホームポジションは、母音によって変化する部分ですが、常に観察し続ける必要があります。
鏡を見て、舌が必要以上に盛り上がったり、奥に引っ込んだりしていないか
チェックしながら練習してみましょう!

高音発声の鍵は「舌根下げ絶妙ポジション」
「高音を出す時に、舌を高くした方がいい?」という疑問を持つ方がいますが、答えは「No」です。
かといって、ぐっと下げればOKというでもことでもありません。
(一部トワングという方法論の時に、舌位置を持ち上げる・・・という解釈もあるようですが、
適切な範囲で、という注釈を大きく入れたいです!!この話はまた書きますね♪)
高音を出す際に大切なのは、声の通り道である場所を広げることです。
高い音を出すには、声帯から上の共鳴腔を適切に使う必要がありますが、
舌根が上がってしまうと、この通り道が狭くなってしまい、以下のような問題を引き起こします。
- 声が細く、硬くなる。
- 喉が締まり、苦しくなる。
- 無理に声を出そうとして、喉を痛める原因になる。
高音に挑戦するときこそ、意識して「舌根を(適切に)下げ、喉に良い空間を開く」ことが必要です。
舌根下げ絶妙ポジションを獲得して欲しい!!
この意識を持つことで、無理なく声が響き、パワフルで安定した高音が
(地声でベルトするときも、ファルセットでミックスあるいはクラシックの唱法で出すときも)出しやすくなります。
母音によって変わる舌の形
ただし、舌の位置は固定ではありません。
日本語の母音(アイウエオ)を発音する際、舌は柔軟に形を変えます。
母音 舌の動き(イメージ)
| あ | リラックスして一番低く平ら
| い | 舌の先端や中央が前方に軽く上がる
| う | 舌全体が少し奥に引かれる
| え | 「い」と「あ」の中間
| お | 「あ」よりも少し奥が盛り上がる傾向
表にまとめるとこうなります♪

高音になっても、この母音ごとの舌の動きを保ちつつ、
舌根が絶妙に(存在する)下がるポジションに注意するのがプロのテクニックです。
舌の力を抜くための簡単トレーニング
舌のコントロールは一日にして成らず。
日頃から以下のトレーニングを取り入れ、舌の柔軟性を高めましょう。
舌のマッサージ: 下あごの骨の内側(舌の付け根の裏側あたり)を指で優しくマッサージし、舌根周りの筋肉の緊張をほぐします。
舌出しトレーニング: 「あっかんべー」をするように舌を思い切り前に突き出し、様々な方向に動かしてストレッチします。
歌唱力をアップさせたいなら、ぜひ今日から「舌」に意識を向けてみてください。
口をお部屋に例えると・・・
良い声を出すのには軟口蓋が大事だよ、という話はボイトレをしている方なら知っている事実かもしれません。
軟口蓋のお話はこちら↓

広い教会や、体育館、トンネルに行くと声が響いた経験をしたことがある方も多いと思います。
そして、『そういう場所は天井が高いから響くんだ』という理由までご存じではないでしょうか?
口をお部屋と例えると・・・
軟口蓋は天井、舌は(下あごも)床、という事になります。
正しい舌位置で歌う事が
口、という構造物(部屋)を保つのにすごく大事だとわかっていただけると思います!
あなたの声が持つ本来の響きを引き出す鍵は、意外にも口の底にあるのです。

