【ベルティングボイス】ミックスボイスとの違いは?〜張りのあるカッコイイ高音を作る

こんにちは!

ボーカリスト、ボイストレーナーのマメチヨです♪

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こんにちは!寒い日が続きますねぇ・・・。
体調崩されていませんか?

さて!今日は、
超元気、やる気も根気も十分!!な時にチャレンジしていただきたい内容です。
・・・・笑。

つまり、今回ご紹介する声の出し方
【張りのあるカッコイイ高音の出し方~ベルティングボイス ミックスボイスとの違いは?】

この、ベルティングボイス。

獲得にはやる気と根気と、、時間がかかります。

・・・・最初から出鼻をくじいてごめんなさい。

でも、その大変さの先にある
ベルティングボイスで歌う感覚は
『空と大地と自分がつながる』感覚になります。

あぁ、感覚でごめんなさい。。。
(でも、分かる人いるよね???私のレッスン受けてくれている方は通じてると信じてる♡)

個人的にはファルセットで高い音を出しても同じ様な感覚になるけど、
更に、『生きてる』って思う。
実感する声です。

そして、最高に気持ちいい!!

というわけで。。。
今回は『張りのあるカッコイイ高音をだすには~ベルティングボイスを獲得する!』
獲得=ベルティングボイスのやり方、練習の仕方、コツ、ポイント、ミックスボイスとの違いをお話していきます♪

※ここから先を読む前にぜひこちらをご覧ください↓

目次

ベルティングボイスって何?

最近では世界的な評価として、BTSJINさんの歌声が素晴らしいベルティングボイスだという事で、認知も広がりました。

同時にベルティングボイスって何?って思われた方も多くいらっしゃると思います。

まずはこのベルティングの正体を知る必要がありますね!!

ミックスボイスの時にもお話しましたが・・・
実は・・・各先生、ボイストレーナーによって(国内、海外)認識が
結構違うところ・・・


どの先生も目指している部分は同じだと思うのですが


歌、声というのは見えない楽器なだけに
科学的根拠、論拠がそろったところで、

技術的に難しい事であればあるほど
じゃあ本当のところどうやったらできるの?っていうのを説明することが難しいんです。

でも、それは・・・・
言い訳だわね!!
と自分にハッパをかけて説明します!!

ベルティングボイスの歌手は・・・

ベルティング、と言ってイメージするシンガー・・・
沢山いらっしゃるのですが、分かりやすい方で挙げていくと・・・・

レジェンドであれば

ホイットニーヒューストン、マライヤキャリー、ビヨンセ・・・(もちろん皆さんミックスボイスも使ってます。)
近年の歌姫であればアリアナグランデ・・・・が、代表的なシンガーですね。

日本では、やはり

MISIA、Superfly、ONE OK ROCK、official 髭男dismの藤原聡さん、稲葉浩志さん・・・玉置浩二さん・・・

どなたもパワフルな声で、自由自在に声を操っている印象です。

繊細に扱う声もありながら、ダイナミックな声の扱い方ができると、
音楽の表現の幅がぐんと広がりますね。

この、ダイナミックな声の扱いの一つが『ベルティング』
ということになります。

実際にはどういう声?

ベルティングとは・・・2つ意味があります。

しなるように叩くという意味と、ベルト=腹という意味です。

  • しなるように叩く・・・高音をムチのようにしなやかに(コブシじゃなくて)ビシっと叩くイメージ
  • ベルト=腹・・・下腹部からパワーを持ち上げるようにそしてそのパワーをしっかり下にも引っ張り、出す

技術的には
鼻腔の共鳴をフルに使って、地声で高音域の音程を出すことです。
(同時に胸、もしくは頭の共鳴を使って歌う場合もあります。・・・MISIAとかはそうですね。)

以前にミックスボイスの時に説明した、

この響きのゾーンイメージ図がプレーンな状態です。

ベルティングではこの『鼻×地声』部分のゾーンを広げていくイメージになります。

ゾーンをどう広げるの?

  • 口内の開きと(頬骨を持ち上げる)
  • (より正しい体の状態を)背中を使って上下に引っ張って

ゾーンを開きます。

ちなみに海外の著名なボイストレーナーの方は
(超、尊敬のボイストレーナー。パワフルでハートフルで大好きな方です。)


そもそも、

この鼻×地声部分がベルディングで
鼻×裏声と私がイラストにしている部分を、ミックスボイスと呼ぶように解釈されている方もいます。
※・・・解釈Aと呼びます。

私としては、

ミックスボイスは
換声点を起点に上下に音程、音色をグラデーションでつなげる技術、と理解、レクチャーしているので、

声のゾーニングはイラストの状態であるとイメージしているのですが、

でも、この解釈Aは2つの事を教えてくれます。

  1. ベルティングは叫び声じゃない。いつでも鼻×裏声にグラデーション、行き来できる・・・つまり声の通り道を逸脱しない声である。
  2. 英語においてのミックスボイスは鼻×裏声をグラデーション化する事だけを意識的にコントロールすれば自然につながる。

今回必要なのは①なので、②はおいておきましょう。(またこの辺は記事に書きますね。)

叫び声じゃない、けれど
地声で高音をコントロールなんてできるの??

・・・・できるんです

それでは、その練習方法をお話しますね!

ベルティングボイス練習の仕方

先ほど・・・

  • 口内の開きと(頬骨を持ち上げる)
  • (より正しい体の状態を)背中を使って上下に引っ張って

とご説明しました。

※正しい体の状態についてはこちらをご覧ください。

では具体的にやり方を、ステップを踏まえて説明します!

ベルティングボイスの準備をする

え?ベルティングって地声×鼻って言わなかった?
これ、裏声、ファルセットじゃない?

耳がイイ!

そう、そう!
そうなんです。

地声で高い方を出したければ
先ずは裏声×頭ゾーンをトレーニングせよ。

なんです!!

実は、、声帯や他の筋肉の成長の順番を考えると、納得いくステップです。

理由はいくつかあるのですが

  • 喉(口内)の開き方、脱力の仕方が分かる
  • 声の種類は違うものの、自分の声で高音を確認できるので高音に対してのメンタルブロックが外れやすい
  • 声帯を筋肉として考えた時に、良い筋バランスでベルティングにトライ出来る
  • 背中を使うイメージが湧きやすい

などなど、、、、

いきなりベルティングを練習するよりは、
良い状態を安定、安全の中で練習していく事が出来ます。

私が実体験として感じた事、
そしてベルティングのレッスンを様々な方にする中で感じた事実!なので、
遠回りに思えてもぜひチャレンジして下さいね♪

ベルティングボイス 練習ポイント3つ

そして。。。。

その上で、こんな発声練習がオススメです。

なぜこの練習が良いか?

ポイントは3つ

  1. 下降するメロディで喉の開きの感覚を掴め、息のアタック感を体感しやすい
  2. yの子音で頬骨を高く持ち上げやすい
  3. イェーイ!という言葉の持つイメージでエネルギーを発散しやすくなる

さて、一つずつやり方と目的を説明しますね!

  1. 下降するメロディで喉の開きの感覚を掴め、息のアタック感を体感しやすい
    • その方の音域にもよりますが、換声点の少し下の音程から
      【上から下降するメロディラインを歌ってみる】

      ですから、女性だったら…スタートは、ラくらいから下がっていくメロディライン【ラソファミレ…】という事になります。
    • 下降する最初の音で(フレーズの中で1番高い音)ムチの様にしなる、息のアタック感をイメージします。

      ムチをしならせようと思ったら、一旦上に引っ張り、叩くモーションに入りませんか?
      このしなるイメージをして、一気に叩いて下さい。


  2. yの子音で頬骨を高く持ち上げやすい
    • 動画内でもそうですが、言葉は【イェー!がオススメ。】

      頬骨の位置が上がることで、口内の空間が広がります。
  3. イェーイ!という言葉の持つイメージでエネルギーを発散しやすくなる
    • その言葉通り、陽気な気分、エネルギーの有る体でないと、この息の流れが出せないのです。
      なので、レッスン中にその気持ちになれない日はベルティングの練習を止める事も有ります。

そして、音の通り道がこの★マークを通過するイメージです!!
通常のミックボイスで通過するイメージの場所の鼻位置よりも、
鼻より目の裏に近く、そして少し顔の前側に寄った感覚の場所です。


ムチをしならせて一気に力を振り切るように
★マークを通過させて出す練習をしてみてくださいね!

※換声点って何?という方はこちらをご覧ください。

ベルティングボイス【オススメ練習曲】

先ほどの動画でご紹介した、
秦基博さんの『鱗』は、男性、女性問わずオススメです!
※キー合わせは必要です。動画にヒントを記載していますので、参考になさってください♪

選び方のポイントは下降するメロディーの曲だと歌いやすいです。
※鱗はそうでは無いのですが、頬骨を高く上げておきやすいのでオススメ曲としてご紹介してます。

MISIAさんの曲であれば、
『アイノカタチ』より、『逢いたくて いま』の方が、
最初のトライとしてはオススメ…ということになります。

やってみたい!の前に・・・

ボイトレを始めて、
練習の進め方、技術の習得の仕方は
その方の個性、そして先生によると思います。

ですが、ベルティングは間違った方法で練習すると
喉に負担がかかりやすい技術です。

まずは、基本的な体の状態が分かって、
ご説明したことが『ふんふん』と理解できる状況で
練習に入って頂けたらと思います。

でもね・・・
出来るようになったら、楽しいよ!!

無理なく、安全に
チャレンジしてくださいね!!

応援してます♪

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